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[その他]  幸福は本当にタダでやってくる
2021.2.15 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

お金が最小限の役割しか果たさない社会の人々は、非常に高いレベルの幸福を持つことができるようだ、というカナダ・マギル大学からの研究報告。

経済成長は、低所得国の人々の幸福を高める確実な方法として規定されることがあるが、マギル大学とバルセロナ自治大学の環境科学技術研究所(ICTA-UAB)が主導した本研究は、この仮定に疑問を呈する根拠になるかもしれないという。

研究チームは、お金が最小限の役割しか果たさず、通常は世界的な幸福調査に含まれていない社会で、人々が主観的な幸福をどのように評価するかを調べた。そして、大多数の人々が非常に高いレベルの幸福を報告していることを発見したという。特に、収益化のレベルが最も低いコミュニティに当てはまり、市民は、通常世界で最も高い評価を得ているスカンジナビア諸国に見られるものと同等の幸福度を報告した。

研究チームは、ソロモン諸島とバングラデシュという非常に低所得の国で、マネタイゼーション(貨幣化)が人々の幸福感にどう影響するかを調査するために、20代半ばから50代半ばの678名にインタビューした。85%が男性だったが、これはバングラデシュの文化規範が女性へのインタビューを困難にしたためである。

調査の結果、バングラデシュの都市部など、お金がより多く使われているコミュニティでは住民がより低いレベルの幸福を報告していることが明らかになったという。

「我々の研究は、高収入や物質的な富とは関係のない幸福を達成するための可能な方法を示唆している」と主任研究者のエリック・ガルブレイス教授は述べている。

「マネタイゼーションの低い地域で、我々は人々が彼らが幸福になるために家族との時間をより多く過ごし、自然と触れ合うと報告していることを発見した」と筆頭研究者のサラ・ミニャーロ博士は語っている。「けれども、マネタイゼーションが増加するにしたがって、先進国で一般的に認識されている社会的経済的因子がより大きな役割を果たすようになる。全体として、マネタイゼーションは特に初期段階では、実際に幸福に有害である可能性がある。」

「この研究は、幸福への重要な支援は原則として経済的成果に関連していないという認識を高めるものだ」と共同研究者のクリス・バリントン・リー教授は付け加える。「人々が快適で、安全で、強いコミュニティの中で自由に生活を楽しむことができるとき、彼らはお金を稼いでいるかどうかに関係なく、幸せなのだ。」

出典は『プロスワン』。 (論文要旨)      
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