2021.2.12
, EurekAlert より:
脳卒中および心臓発作の生存者は、緑茶を飲むことにより、複数の死亡リスクを減らし、さらなる心血管イベントを防ぐことができるようだ、という大阪大学の研究報告。毎日のコーヒーの摂取が心臓発作後の死亡リスクを下げることで心臓発作の生存者を助け、健康な人の心臓発作や脳卒中を防ぐことができることもわかったという。
以前の研究で研究チームは、心血管疾患やがんの病歴のない人々の心臓の健康に対する緑茶とコーヒーの利点を調べた。今回は、脳卒中または心臓発作を生き延びた後の緑茶とコーヒーの消費の影響を調べようとしたという。
「人口の急速な高齢化と、これらの心血管イベント後の平均余命の改善の必要性を考慮すると、脳卒中と心臓発作の生存者のライフスタイルに関する科学的証拠が強く求められている」と研究者は述べている。
研究者らは、全国45のコミュニティで実施されたがんリスク評価のための日本共同コホート研究(JACC研究)からの46,000人以上の参加者(40-79歳、60%女性)のデータを分析した。
緑茶をめったに飲まなかった参加者と比較した場合、毎日少なくとも7杯の緑茶を飲んだ脳卒中生存者は、すべての原因による死亡のリスクを約62%低下させた。
1日に1杯のコーヒーを飲んだ心臓発作の生存者は、定期的にコーヒーを飲まなかった人と比較して、全体的な死亡リスクを約22%低下させた。
研究者は、この研究は観察的であり、緑茶とコーヒーを飲むことが心臓発作と脳卒中のリスクを低下させた理由を特定できないと述べている。緑茶とコーヒーのさまざまな効果の詳細を理解するには、さらなる研究が必要である。
出典は『脳卒中』。 (論文要旨)
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