2021.2.9
, EurekAlert より:
人生の変化は人の身体活動の量に影響を与えるようだ。子供の誕生、居住地、婚姻状況、勤務地の変化はすべて、男性と女性の歩数にさまざまな形で影響を及ぼす。女性にとって、子供を産み、仕事を得て、町から田舎に移動することは、毎日の運動を減らすという。フィンランド・ユヴァスキュラ大学の研究。
研究チームは、2007年と2011年に396人の男性と655人の女性(34-49歳)を対象に、毎日のステップと有酸素ステップ(60ステップ/分を超えるペースで中断することなく少なくとも10分間続いたステップ)を歩数計で記録収集した。
解析の結果、4年間に最初の子供が誕生することにより、女性の日常の歩数が大幅に減少することがわかったという。子供が成長するにつれて、女性の有酸素運動は増加した。
子供の誕生は、男性の歩数には統計的に有意な影響を与えなかったが、男性でも変化が観察されたという。
「1人目と2人目の子供の両方の誕生により、男性の有酸素運動の傾向は低下した」とポスドク研究員のキャスパー・サリン博士は言う。「けれども、2人目の子供が生まれると、毎日の歩数が増え始めた。これは、たとえば、趣味の運動の減少によって説明できるだろう。」
研究チームはまた、居住地とその変更の影響を調査した。都市から田舎に移動すると、女性の歩数が減少したが、男性では同様の効果は観察されなかった。農村部に恒久的に住んでいる男性の場合、有酸素ステップと総ステップの両方が、都市に恒久的に住んでいる男性よりも低いレベルだった。
研究者たちはまた、女性では、雇用が有酸素運動を減少させることを発見したという。
出典は『身体活動保健雑誌』。 (論文要旨)
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