2021.2.5
, EurekAlert より:
歯ぐきの出血は、ビタミンCが不足しているためかもしれない、という米国ワシントン大学からの研究報告。
研究チームは、歯肉出血傾向をもつ健康な参加者1,140名を含む6カ国15件の臨床研究と、米国国民健康・栄養調査(NHANESV)の参加者から網膜出血をもつ8,210名のデータを解析したメタ分析の結果を発表した。
解析の結果、穏やかなプロービング時の歯ぐきの出血、または歯肉出血傾向、および眼の出血、網膜出血が、血流中の低ビタミンCレベルと関連していることを示した。
ビタミンCの血漿レベルが低い人々に、毎日のビタミンC摂取量を増やすことが、これらの出血の問題を逆転させるのに役立つことを発見したという。
本研究は、増加した歯肉出血傾向をビタミンCでうまく逆転させることが、脳卒中やその他の深刻な健康上の結果を防ぐことを意味するものではない、と研究者は強調している。
けれども、この結果は、主に壊血病(極端に低いビタミンCレベルによって引き起こされる致命的な病気)から保護するために設計されたビタミンCの推奨量の設定が低すぎること、およびそのような低いビタミンC摂取量が出血傾向につながる可能性があることを示唆しているという。
パレオダイエットなどの特別な食事をしている人は、ビタミンCの摂取量を確認することが重要だと研究者は述べている。「キウイやオレンジなどのビタミンCが豊富な果物は糖分が豊富であるため、通常、低炭水化物ダイエットから排除される。」
出典は『栄養学レビュー』。 (論文要旨)
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