2021.2.4
, EurekAlert より:
食事にキノコを加えると、カロリー、ナトリウム、脂肪を増やすことなく、ビタミンDなどの不足栄養素を含むいくつかの微量栄養素の摂取量が増えるようだ、という米国ニュートリションインパクトからの研究報告。
研究チームは、米国国民健康・栄養調査(NHANES)2011-2016の食事データを用いて、食事にキノコを1サービング(3種類計84g)加えた効果を、9-18歳と19歳以上の場合についてモデル化した。
その結果、84gのキノコの追加によって、カリウムや食物繊維を含むいくつかの不足栄養素が増加することがわかったという。
その内訳は、食物繊維(5%-6%), 銅(24%-32%), リン (6%), カリウム (12%-14%), セレン (13%-14%), 亜鉛 (5%-6%), リボフラビン (13%-15%), ナイアシン (13%-14%), コリン (5%-6%)であり、カロリー、炭水化物、脂質、ナトリウムには影響を及ぼさなかった。
紫外線を照射したキノコからは、サービングあたり5μgのビタミンD(98-104%)が供給された。これによって集団のビタミンD欠乏の割合を9-18歳では95.3%から52.8%に、19歳以上では94.9%から63.6%に減少させることができた。
さらに、1サービングのキノコによって、2.2mgのエルゴチオネインと3.5mgのグルタチオンが追加された。
「本研究は、キノコを食事に加えることが、食事ガイドラインによって規定されていた食事目標を達成するための効果的な方法であるという、我々が既に知っていたことを検証したものである」と研究費を提供しているキノコ評議会の栄養研究コーディネーターであるメアリー・ジョー・フィーニー管理栄養士はコメントしている。
出典は『食品科学と栄養』。 (論文要旨)
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