2021.1.28
, EurekAlert より:
「少なく食べ多く動く」が減量と肥満治療の基本だが、人々が減量法を継続する助けになる方法の発見はもう少し複雑であるようだ、という米国ペンシルベニア大学からのレビュー報告。
なにがダイエットをより容易にし、あるいは困難なものにするのかを理解することは、ダイエットを最適化し個人に合うものにするのを助けることができる。
研究チームは、様々な食事療法的アプローチと臨床試験を解析して、順守率を高めるにはどうしたらよいかを理解しようとした。
低カロリーの食事療法は、高カロリーのそれと比べて、短期(6カ月以内)により大きな減量を確実に誘発できるが、長期(12カ月以上)にわたるとこのメリットが悪化していくことがわかったという。
いくつかの食事療法(例えば、低炭水化物ダイエット)には、短期的なメリットがあることがわかったが、長期的には、主要栄養素の比率の異なる食事による減量の有意な違いがほとんど観察されなかったという。
「これひとつで決まりというような、だれもが簡単にいつまでも継続できるダイエットがある、という説得力のあるエビデンスは存在しない」と主任研究者のアリアナ・チャオ博士は語っている。
「食事療法の順守率を改善するための進歩は、様々な食事療法への応答が個人によって様々であることのメカニズムの検証にかかっている。減量を試みる個人の特徴について理解が深まれば、それだけ容易に実行できる食事介入を同定できるようになるだろう。」
出典は『臨床研究雑誌』。 (論文要旨)
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