2021.1.25
, EurekAlert より:
地中海型食事の順守度が高い前立腺がん患者は、がん進行リスクが低いようだ、という米国テキサス大学からの研究報告。
研究チームは、グリーソングレードのグループ1または2の限局性前立腺がんの男性患者410名(平均年齢64歳)を追跡調査した。
参加者は、調査開始時に170項目の食物摂取頻度調査に回答し、地中海型食事スコアが計算され、順守度によって高・中・低の3群に分けられた。
年齢と臨床的特徴を調整した後、研究チームは、開始時の高い地中海型食事スコアと、がんグレード進行の低いリスクとの間に有意な関連があることを確認した。地中海型食事スコアが1ポイント上昇するごとに、進行リスクは10%以上低いことが観察されたという。
「前立腺がんの男性は、疾患の進行に影響し、生活の質を改善する方法を見つけることに意欲的だ。地中海型ダイエットは、非侵襲的で全体的な健康に良いものであり、本研究で示されているように、がんの進行に影響を及ぼす可能性がある」と筆頭著者のジャスティン・グレッグ助教授はコメントしている。
出典は『がん』。 (論文要旨)
|