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[運動]  外出規制中の運動不足は死亡率の上昇につながるかも
2021.1.21 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

パンデミックにより外出制限が始まった最初の数カ月で、世界中の人々の身体活動量は33.5%低下し、座位行動が28。6%上昇したようだ、というブラジル・サンパウロ研究財団からのレビュー報告。

このレビューには、複数の大陸に存在する35の研究機関のグループによって実施された国際オンライン調査のデータが含まれている。

その調査で最初の回答者約1,000人の回答を解析した予備的結果によると、外出制限の最初の数カ月で、身体活動レベルは33.5%低下し、座位行動時間は28.6%上昇した。より長く座ったり臥したりの生活が増え、不健康な食生活も高まったという。

先行研究ですでに、身体活動の低下は、2019年に3,300万件の2型糖尿病患者を生み出し、2018年に530万件の死亡の原因となったことが報告されている。

パンデミック以前のデータを元に、研究チームは現在の運動不足の状況が40代以上の57.3%、糖尿病リスクの高い者の57.7%にみられると推定されるという。したがって運動不足は、今後1,110万人/年の糖尿病患者の発症と170万件/年の全死因による死亡の原因となるであろう、と推定している。

「運動不足と座りがちな行動の違いに注意することが重要である」と主任研究者のエマニュエル・ゴメス・ショラック教授は述べている。「運動不足の人とは、WHOが推奨する週あたり150分の中程度の有酸素運動または75分の高強度の有酸素運動を達成していない人のことだ。座りがちな行動とは、座ったり、横になったりしている時間であり、活発に運動する人であっても長時間のTV視聴やコンピュータ作業は健康に悪影響を及ぼすという結果が示されている。1日中コンピュータで仕事をする人は、30分ごとに立ちあがってできれば軽く運動することをお薦めする。」

出典は『内分泌学の最前線』。 (論文要旨)      
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