2021.1.14
, EurekAlert より:
地中海型ダイエットの有効性は、同時に不健康な食品を頻繁に摂取することで損なわれるかもしれない、という米国ラッシュ大学医療センターからの研究報告。
研究チームは、1993年から2012年にかけて実施された高齢者の認知的健康の評価研究であるシカゴ健康加齢プロジェクトからシカゴ在住の5,001名 (アフリカ系米国人63%、男性36%、平均年齢74歳)のデータを解析した。参加者らは、144食品についての食事摂取頻度調査を受け、また平均6.3年間の追跡調査中に2回以上の認知評価を受けた。
食事調査から地中海型ダイエットの順守率を点数化して、認知機能と比較した結果、地中海型ダイエットスコアが高い人は認知機能の低下が遅かった。
ところが、西洋型ダイエットの不健康な食品をも多く食べる人においては、地中海型ダイエットの効果がみられなくなることがわかったという。
「地中海型ダイエットや(他の認知機能低下を抑える)MINDダイエットなどの恩恵を受けるには、加工食品や揚げもの、お菓子など不健康な食品の消費を制限する必要がある」と主任研究者のプジャ・アガルワル助教授はコメントしている。
出典は『アルツハイマーと認知症』。 (論文要旨)
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