2021.1.13
, EurekAlert より:
血中オメガ-3系脂肪酸が高い人は、最大運動負荷後の心拍数の低下(回復)が早いようだ、という米国クーパー研究所と脂肪酸研究所からの報告。
研究チームは、米国ダラスの診療所で10年にわたって健康診断を受診した13,912名の健康な男女のデータを解析した。ここには、トレッドミル(走行)運動テストとオメガ-3インデックス(血中のEPA+DHA濃度)のデータが含まれていた。
運動テストのパラメータのひとつに、「心拍数の回復」と呼ばれる、最大運動負荷後に高まった心拍数が正常レベルまで落ちる時間が含まれた。健康な人ほど時間は早くなる。
解析の結果、心拍数の回復が早いことと、オメガ-3インデックスの高いことには関連がみられることが明らかになった。この効果は女性でより顕著であったが、男女とも統計的に有意であった。
先行研究では、心拍数の回復が遅いと心臓突然死のリスクが高まること、さらにEPA+DHAのレベルが高いほど心臓突然死のリスクが低くなることが報告されており、今回の結果はこれをサポートするものとなっている。
出典は『プロスタグランジン、ロイコトリエン、必須脂肪酸』。 (論文要旨)
|