2021.1.5
, EurekAlert より:
赤ワインとチーズを多く含む食事をしている人は、認知機能の低下が少ないようだ、という米国アイオワ州立大学からの研究報告。
研究チームは、英国バイオバンクから抽出した高齢者1,787人のデータを解析した。バイオバンクは50万人の英国人が遺伝子情報など医学情報を登録している世界最大のデータベースである。
解析の結果、チーズの摂取が、加齢に伴う認知問題に対して最も保護的に作用する食品であることが示唆されたという。またアルコール、特に赤ワインの毎日の摂取が認知機能の改善に関連していた。
さらに、仔羊肉の毎週の摂取は(他の赤肉は不可)長期的な認知能力の改善する効果があった。
アルツハイマー病のリスクが高い個人には塩分添加が、認知リスクを高めたという。
「チーズと赤ワインを毎日摂取することが、認知機能の維持に役立つという結果が示唆されたことを嬉しく思う。ただし、今から食事をがらりと変えれば効果があるのかどうかは、臨床試験をしてみなければわからない」と研究者はコメントしている。
出典は『アルツハイマー病学雑誌』。 (論文要旨)
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