2020.12.23
, EurekAlert より:
パンデミックの間、便利な食事キットの配達サービスの利用は、野菜などの健康的な食材と、害の少ない脂肪と塩をバランスよく取り入れた家庭料理の習慣を身に付けるのに役立つかもしれない、という豪州フリンダース大学の研究。
食事キットサービスの人気は高まっているが、食事キットを使用している人や潜在的な栄養上のメリットとリスクについての研究はほとんどないという。
「たとえば、家庭料理や持ち帰り用の食品よりも良いか悪いかは本当にわかりません」と筆頭著者で登録栄養士のカーリー・ムーア博士は語っている。
研究チームは、人気のある食事キットサービスからの1年分のレシピをレビューし、材料や食事の準備時間など、レシピの品質に焦点を当てた。
典型的なレシピには約9種類の材料が含まれており、平均して3つの野菜と3つの材料が家庭のパントリーからのものだったという。
食事の準備には約35分かかり、脂肪とたんぱく質からのエネルギーが比較的高いことがわかった。食事もナトリウムが比較的多く、豪州政府が推奨するナトリウムの目標量(<2000 mg)を超えるものもあった。
「これは、食事中の野菜と全粒穀物の成分を増やすか、ポーションサイズを小さくすることで改善できる」と主任著者のケイシー・ディキンソン博士は語っている。
「本当に重要なことは、食事キットがあなたとあなたの家族の栄養上の必要性と好みに適したサービスであるかどうかを決定する前に、週ごとに異なるこれらのレシピの品質を理解するでしょうね」とムーア博士はコメントしている。
出典は『健康増進国際』。 (論文要旨)
|