2020.12.14
, EurekAlert より:
成人の有害な飲酒は、ロックダウンで自宅にいる時間が長くなるほど増加する傾向にあるようだ、という米国テキサス大学からの研究報告。
研究チームは、18歳以上の米国人1,982人を対象に3月中旬から4月中旬に調査を行い、有害な飲酒とCOVID-19に起因するストレスとロックダウンの関連について検討した。参加者の平均年齢は42歳で、89%が白人、69%が女性だった。
対象者は、大量飲酒者(ビンジドリンカー)、普通飲酒者、非飲酒者に分類された。すべての回答者は平均して4週間ロックダウンされ、自宅で1日21時間過ごし、大多数の者(72%)が仕事のために外出しなかった。
解析の結果、大量飲酒者による重度の飲酒(2時間以内に男性5ドリンク、女性4ドリンク以上)は、ロックダウン中の各週に平均19%上昇したことが明らかになったという。
大量飲酒者でロックダウン中に全体的なアルコール摂取量が増加した者の割合は、普通飲酒者の2倍以上にのぼっていた(60%対28%)。
本研究の限界として、調査データが自己申告であること、重度の飲酒について摂取された時間の長さを聞かなかったことが挙げられるとしている。
出典は『米国薬物アルコール中毒雑誌』。 (論文要旨)
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