2020.12.11
, EurekAlert より:
COVID-19パンデミックのストレスによる精神的危機の増加は健康問題の第2波ともいわれているが、米国ウィスコンシン大学の研究チームは、これに対処するための新たなフレームワークを提唱している。
フレームワークは、4つの柱に焦点を当てている。(1)気付き(環境や身体、思考、感情に対する注意力)、(2)つながり(感謝、親切、思いやり)、(3)洞察(好奇心、自己認識)、(4)目的(あなたの価値と動機を理解する)
「多くの人が、健康的な精神の質が訓練可能なものだと知らず、ただそのように配線されていると思っているが、実際にはそれは我々が思う以上に訓練可能で柔軟なものである」と筆頭著者のコートランド・ダール博士は述べている。
たとえば、「気付き」、とりわけメタ気付き(気付いていることに気付いている)は、ストレスを低下させ、ポジティブな感情を増加させるもので、瞑想のような精神訓練によって強化することができる。
あるいは、人生における「目的」は、日々の生活に適用できる個人的に意味のある意図であり、ポジティブな生物学的および身体的健康アウトカムをもたらす。
新しいフレームワークは、人々が人生の浮き沈みを、回復力をもつことで乗り越えて行けるというエビデンスを供給するものだという。他の幸福に関するモデルを置き変えるものというより、訓練可能な側面についての科学的根拠に焦点をあてることにより、それらを補完するものである、と研究チームは結論付けている。
出典は『国立科学アカデミー論文集』。 (論文要旨)
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