2020.12.10
, EurekAlert より:
女性の中年期の除脂肪体重と骨密度の増加、および身体能力の向上は、13-16歳時における競技スポーツへの参加と関連がみられた、というフィンランド・ユヴァスキュラ大学からの研究報告。
研究チームは、47-55歳までの1,098名の女性を対象に、思春期の身体活動、初潮年齢、と中年期の健康状態との関連を検討した。
可能性のある種々の交絡因子を調整後、13-16歳時の競技スポーツへの参加は、中年期の除脂肪体重と骨密度の高さと関連していることが明らかになった。
「中年期の身体活動を考慮しても、思春期の競技スポーツへの参加と中年期の健康上の利点との関係が見られた」と責任著者のスヴィ・ラヴィ博士候補生は語っている。
「また、思春期に競技スポーツに従事していた個人が、思春期に競技スポーツのバックグラウンドを持たなかった個人よりも筋骨格系の問題が多いかどうかを調査したが、これらの要因の間に関連性は見つからなかった。」
研究では、初潮年齢が14歳以上の女性は、12歳以下の女性に比べて、中年期の骨密度が低いことも明らかになった。
「思春期の競技スポーツへの参加に関係なく、遅い初潮年齢は骨密度の低下に関連しているようだ」とラビは言う。「女性アスリートの中には初潮が平均年齢をはるかに上回っている人もいることが知られているので、初潮が遅れている女の子に注意を払うことが重要であろう。」
出典は『臨床医学雑誌』。 (論文要旨)
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