2020.12.10
, EurekAlert より:
年配の男性において腸内細菌叢の構成が、骨の健康と検疫に重要な活性型ビタミンDのレベルと関連していることが明らかになった。米国カリフォルニア大学サンディエゴ校からの研究報告。
研究チームは、全米6都市の567名の健康な男性(平均年齢84歳)の便と血液検体を分析した。
解析の結果、腸内細菌叢の多様性が活性型ビタミンDレベルの高さと相関していることを発見したという。また、12種類の特定の細菌が、活性ビタミンDの多い男性の腸内細菌叢に頻繁に出現することが示唆された。この12種の細菌のほとんどが酪酸生成菌だった。
「サプリメントからどれだけビタミンDを摂取するかが問題ではないようだ。あなたの身体がどれだけそれを活性型ビタミンDに代謝できるかが重要であり、健康におけるビタミンDの役割を正確に把握するには、常に臨床検査でそれを測定する必要があるかもしれない」と主任研究者のデボラ・カド医師はコメントしている。
出典は『ネイチャーコミュニケーション』。 (論文要旨)
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