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[その他]  在宅勤務で3分の2が健康問題に直面
2020.12.8 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

パンデミックによる在宅勤務が健康に与えた影響について調査したところ、回答者の64%以上は身体的健康問題、約75%は精神的健康問題が新たに生じたと答えた。また、ジャンクフードをはじめ食べる量が増加すると心身の健康度が低下する傾向がみられたとのことだ。米・南カリフォルニア大学の研究。

COVID-19パンデミックにより拡がった在宅勤務は私たちの健康にどのような影響を及ぼしただろうか?

この研究では、在宅勤務により私たちの心身の健康に悪影響を及ぼし、仕事の要求量が高まるが集中力は低下し、同僚とのコミュニケーションが減り、結果的に生産性が低下することを発見した。また在宅勤務時、仕事時間は約1.5時間増加しているのに、仕事の満足度が低下している人がほとんどで、首の痛みが増すおそれもあるという。また、女性、子どもを持つ親、および高収入の人々はそれぞれ、在宅勤務することでの影響が違うという。

この、在宅勤務が心身の健康に与える影響に関する調査はパンデミックの初期に実施され、1,000人近くの回答を得た。パンデミック中の「在宅勤務」期間の最初のフェーズについて次のことが明らかになった。

●回答者の64%以上が、新たな身体的健康問題が1つ以上発生

●回答者の約75%が1つの新たな精神的健康問題が1つ発生

●年俸が10万ドル未満の女性労働者は、男性労働者や高収入の労働者よりも、新たな心身の健康問題が2つ以上発生するリスクが高かった

●女性労働者はうつ病の発生率が高かった

●乳児を持つ親は、精神的健康状態が良い傾向があった一方で、新しい精神的問題が発生する可能性も高かった

●幼児を持つ親は身体的に充実している傾向があったが、より多くの心身の健康問題とも関連があった

●少なくとも1人のティーンエイジャーと一緒に暮らすことで、新たな健康問題のリスクが低下していた

●労働者の約3/4が労働時間を調整しており、1/3以上が労働時間帯を変更しているとした

●労働時間を調整したり、労働時間帯を変更した労働者は、新しい心身の健康問題が発生するリスクが高かった

●ペットの存在は心身の健康に影響を与えないようであった

●労働者は、全体的な食物摂取量の増加と相まって、身体活動と運動全般を減少させました

●心身の健康状態の低下は、食物・ジャンクフードの摂取量の増加と相関していた

●在宅勤務のための専用の部屋があった人は3分の1のみだった。47.6%以上が他の人と同じ部屋で仕事をしていた。

著者らは、専用の仕事部屋を確保することで、多くの悪影響を軽減できると示唆している。著者のひとり、ゲルバー氏は次のように述べている。「仕事部屋の質は重要です。専用の仕事場を用意することで、忙しいことを他の人に知らせ、気が散ったり中断されたりする可能性を最小限に抑えることができます。仕事場の照明や温度などの満足度を向上させることで、新たな健康問題が発生する可能性が低くなります。さらに、仕事場の調整方法を知っていると、身体の健康に役立ちます」

出典は『職業と環境医学雑誌』。 (論文要旨)      
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