アセブッチェ油を豊富に含む食事は、高血圧によって生じる網膜レベルの酸化ストレスを、エクストラバージンオリーブ油よりも大きく低下させるようだ、というスペイン・セビリア大学からの研究報告。

アセブッチェはスペイン全土に見られる野生のオリーブであるが、アセブッチェ油の組成と医療への応用に関するデータはほとんどないという。

研究チームは、アセブッチェ油またはエクストラバージンオリーブ油を動脈性高血圧マウスに与えた結果、アセブッチェ油が、エクストラバージンオリーブ油よりも強い血圧降下作用を高血圧マウスに対して示すことを発見した。

特に高血圧におけるマウスの網膜の形態変化を研究した結果、動脈性高血圧による網膜変化をアセブッチェ油によって打ち消すことが可能であったという。

研究チームは、スペイン特許商標庁に、「動脈性高血圧に関連する網膜病変におよび網膜損傷におけるアセブッチェ油の使用」に関する特許を申請中であるとのこと。