2020.12.2
, EurekAlert より:
甘味の強いショ糖(砂糖)は、そのカロリーとは別に、甘味受容体を通じて食欲に影響を及ぼしているようだ、という墺ウィーン大学からの研究報告。
研究チームは、18-45歳の健康な男性27名を対象にクロスオーバー実験を行った。10%のブドウ糖液またはショ糖液、さらにこれらに60ppmの味覚受容体阻害薬ラクチゾールを添加した溶液をどれがどれかはわからないように摂取した。そして2時間後、朝食を好きなだけ摂取した。
その結果、阻害薬を含むショ糖液を飲んだ後の朝食では、阻害薬を含まないショ糖液を飲んだ後に比べて、参加者は平均して13%、約100kcal多く摂取していたという。ブドウ糖液ではそのような効果は見られなかった。
「この結果は、ショ糖が、カロリーに関係なく、甘味受容体を介して満腹感とカロリー摂取量を調節することを示唆する」と責任著者のバルバラ・リーダー教授は説明している。
出典は『栄養素』。 (論文要旨)
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