2020.11.13
, EurekAlert より:
国によって児童の成長曲線には極端な差があり、19歳における身長差は最大20cmにもなるようだ、というNCDリスク因子コラボレーションによる研究報告。国立健康・栄養研究所の池田奈由室長もメンバーの一人である。
研究チームは、世界193カ国で5-19歳の6500万人の児童のデータを解析した結果、健康と食事の質の指標となる学齢期の児童の身長と体重が国によって大きく異なることを発見したという。身長の最も高い国と低い国の19歳における身長差は20cmあった。
1985年から2019年までのデータから、2019年に19歳の最も身長が高い国は、オランダ、モンテネグロ、デンマーク、アイスランドなどで、最も低い国は、東ティモール、パプアニューギニア、グアテマラ、バングラデシュなどであった。
35年間の間に、平均身長が最も改善された国は、中国、韓国、東南アジアの一部の国であった。
多くの国では、5歳児の身長、体重は健康的な範囲に留まっていることから、「学齢期の栄養改善に不均衡があり、COVOD-19パンデミックで学校が閉鎖されている現在、とくに留意が必要であろう」と研究者はコメントしている。
出典は『ランセット』。 (論文要旨)
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