2020.11.6
, EurekAlert より:
お茶、リンゴ、ベリーなどのフラバノールが豊富な食べ物や飲み物を含む食事を摂取する人々は、血圧が低めである可能性が高いようだ、という英国レディング大学などからの研究報告。
研究チームは、英国ノーフォークの25,618人の食事と血圧を比較した。多くの栄養研究とは対照的に、研究チームは食事を報告する研究参加者に依存せず、代わりに栄養バイオマーカー(私たちの血液に存在する食事摂取量、代謝または栄養状態の指標)を使用してフラバノール摂取量を客観的に測定したという。
解析の結果、フラバノール摂取量が最も低かった10%の者と最も高かった10%の者との間の血圧の差は2-4mmHgだった。これは、地中海食または「高血圧を止めるための食事療法(DASH)」食事療法の後に観察された血圧の有意義な変化に匹敵するものである。特に、その効果は高血圧の参加者でより顕著だったという。
「この研究は、健康と栄養における食事性フラバノールの利点を裏付ける証拠の増加に重要な洞察を追加するものだ。けれども、おそらくさらにエキサイティングなのは、フラバノール摂取の客観的なバイオマーカーを大規模に適用する機会だったといえるだろう。これにより、我々は、自己申告による食物摂取データに基づいて摂取量を推定することに依存する過去のアプローチに伴う重大な制限を回避することができた」と共同研究者で米国食品大手マース社の主任科学者であるシュレーターはコメントしている。
出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)
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