2020.11.5
, EurekAlert より:
身体活動が多く座位時間が少ない高齢者は全体的に心身の健康が良好であるようだ、という米国がん協会(ACS)からの研究報告。
定期的な中程度から高強度の身体活動の量がより多く、座位時間がより少ないことは、高齢のがん患者および高齢者の全体的な精神的および身体的な健康状態が良好なことと関連がみられたという。
エリカ・リース=プニア博士率いるACSの研究チームは、ACSのがん予防研究II栄養コホートの参加者約78,000人(平均年齢78歳)の自己申告による有酸素および筋肉強化運動、座位時間、そして精神的および身体的健康状態のデータを分析した。参加者の中には、診断後10年までの高齢がん生存者も含まれていた。
データ解析の結果、研究チームは、がんの既往に関係なく、最も活動的な者と最も活動的でない者の間に、そして最も座位時間の少ない者と最も座位時間の多い者の間に、全体的な精神的および身体的健康状態の臨床的に意味のある差がみられることを発見した。
「この結果は、年齢やがんの既往歴に関係なく、身体的および精神的健康の両方のために、より多く動き、より少なく座ることの重要性を強調するものだ」とリース=プニア博士はコメントしている。
出典は『がん』。 (論文要旨)
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