2020.10.30
, EurekAlert より:
英国で不健康な食品飲料のTV広告を全面的に禁止すれば、小児肥満の軽減に大きく貢献する可能性がある、という英国ケンブリッジ大学からの研究報告。
研究チームは、ニールセンなどの調査に基づく子供たちの「高脂肪・糖類・塩分」(HFSS)への曝露、不健康な食品広告への曝露が子供たちに及ぼす影響などをモデル化して解析した。
英国におけるHFSSの食品飲料のTV広告を当該時間(朝5時30分から夜9時まで)にすべて禁止した場合には、英国の1,370万人の子供たちは、HFSS広告の視聴が1日平均1.5時間減少し、摂取カロリーが平均9.1kcal減少することが示唆されたという。
これは、5-17歳の子供の肥満を4.6%減少させ、過体重を3.6%減少させることが見込まれるということだ。これによって、74億ユーロの経済的利益がもたらされる。
ただし、「本研究は、モデル調査であり、こうした政策が実装された場合に影響を及ぼすすべての要因を完全に説明することはできない」と研究チームは指摘している。
出典は『プロス医学』。 (論文要旨)
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