2020.10.27
, EurekAlert より:
毎日緑茶とコーヒーを飲むことは、糖尿病患者の死亡リスクの低下と関連するようだ、という九州大学からの研究報告。
研究チームは、福岡糖尿病レジストリに登録された4,923名の2型糖尿病患者(平均年齢66歳)を平均で5年をわずかに超える期間にわたって追跡調査した。
追跡期間中に、309人が死亡した。主要な死因はがん(114人)と心血管疾患(76人)だった。
データ解析の結果、毎日1杯の緑茶を飲むことは、死亡リスクの15%低下と関連することがわかったという。2-3杯飲むと27%、4杯以上飲むと40%低下した。
また、毎日1杯のコーヒーを飲むことは、死亡リスクの12%低下と関連していた。2杯以上飲むと41%の低下がみられたという。
緑茶とコーヒーを両方飲む人では、1日2-3杯の緑茶に加えて2杯以上のコーヒーを飲む人で51%の低下、4杯以上の緑茶に加えて1杯以上のコーヒーを飲む人で58%の低下、4杯以上の緑茶に加えて2杯以上のコーヒーを飲む人で63%の低下が観察された。
「この前向きコホート研究は、緑茶とコーヒーの摂取量の増加が、すべての原因による死亡率の低下と有意に関連していることを示した。効果は相加的である可能性がある」と研究チームは結論付けている。
出典は『BMJオープン糖尿研究治療』。 (論文要旨)
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