2020.10.23
, EurekAlert より:
TV、スマホ、PCなどを合わせたスクリーン時間が多い人は、食事の質が低い傾向が高いようだ、という米国アリゾナ州立大学からの研究報告。
研究チームは、アマゾンメカニカルターク社が販売しているQualtricsを用いて、900人以上の米国成人の複数のデバイス(TV、PC、スマホ)に跨るスクリーン時間、食習慣、睡眠時間と質、自覚的なストレス、自覚的な健康状態、身体活動、BMIを調査した。
対象者をスクリーン時間によって、重度、中度、軽度に分類したところ、全スクリーン時間が1日平均17.5時間に及ぶ重度使用者は、中度・軽度(各々、平均11.3時間と7時間)の使用者に比べて、もっとも健康的でない食事パターンと、最低の健康関連指標を示す傾向が高かったという。
デバイスの種類によって食事パターンには違いがみられ、TVとスマホの重度使用者は、TV接続デバイス、ラップトップ、タブレットの重度使用者に比べて、より健康的でない食事パターンを示した。
また、ファストフードの摂取が多い、TVを観ながら家族の食事をするといったより健康的でない食習慣がみられたという。
さらに、スマホの重度使用者は、睡眠の質が最も低かったという。
「スクリーン時間と健康的な食事の関係を調べる時、もはやTVだけに集中することはできないかもしない。スマホはいまやもうひとつの本当に重要な要素かもしれないのだ」と主任研究者のクリス・ウォートン教授はコメントしている。
出典は『BMC公衆衛生』。 (論文要旨)
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