2020.10.19
, EurekAlert より:
果糖(フルクトース)の過剰摂取は腸内細菌を通じて、マウスの腸の炎症を悪化させる可能性があるようだ、という米国ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校からの研究報告。
研究チームは、炎症性腸疾患(IBD)の3つのマウスモデルをテストした。マウスは大量の果糖を与えられ、それは腸内細菌への種類、代謝および結腸内の局在化の変化といった顕著な影響とともに結腸の炎症を悪化させた。補完的なメカニズム研究は、細菌叢が高果糖食の有害な影響と因果関係があることを示したという。
「過剰な果糖摂取は、常在腸内微生物叢の組成、分布、および代謝機能の変化によって説明できる、結腸炎症促進効果を持っていた」と研究チームは結論付けている。
「我々の実験結果は、食事性果糖とIBDの直接的な関連の証拠を提供し、果糖の大量摂取がIBD患者の病気を悪化させる可能性があるという概念を支持するものである」と筆頭研究者のデビッド・モントローズ教授はコメントしている。
出典は『細胞分子消化器学肝臓学』。 (論文要旨)
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