2020.10.15
, EurekAlert より:
米国ではこの15年ほどの間に、アルコールを控える18-22歳の若者が増えているようだ、という米国ミシガン大学などからの研究報告。
研究チームは、米国の国民薬物使用・健康調査の一部である2002年と2018年の年次世帯調査の横断的なデータを解析した。対象者は、18-22歳の182,722名の米国人若年成人であり、アルコールとマリファナ使用の変化や処方薬の服用、誤用について調査された。
解析の結果、2002年から2018年の間に、禁酒した者の割合が、大学生では20%から28%に増加、学生以外の者でも24%から30%に増加したことが明らかになったという。また、アルコール乱用者の割合は、学生もそうでない者も半減していたという。
けれども、同時にマリファナを使用する若者が増えており、アルコールとマリファナの同時使用者も増加していた。
「全体として、混乱した知見ではあるが、否定的であるよりは肯定的な傾向を、アルコールとマリファナの使用・誤用について示していると思われる。しかし、依然として密接な監視体制が必要であろう」と研究チームは述べている。
研究ではまた、アルコールとマリファナの乱用者の4分の3以上が、過去1年間に処方薬と違法薬物を使用したことを報告していた。処方薬については大部分の者が誤用していたという。
「2018年のアルコール乱用者の若者は2002年の約半分だった。アルコール関連問題は、若者の死亡率と有病率を高める主要な原因のひとつであるから、それが低下したことがわかったことは非常に喜ばしく思った」と筆頭研究者のシーン・エステバン・マケイブ博士はコメントしている。
出典は『JAMA小児科学』。 (論文要旨)
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