2020.10.13
, EurekAlert より:
パッケージの前面に栄養表示(FOP)をすることで、製品の栄養品質を改善する効果がみられるようだ、という米国ノースカロライナ州立大学からの研究報告。
研究チームは、エナジーバーからスープまで、9,083ブランド21,096製品のデータを調査して、FOPの効果を検討した。
解析の結果、FOPは、種々の食品の栄養成分の変化に関連していることが明らかになったという。
FOPがあることで、プレミアムブランドは、同じカテゴリの非プレミアムブランドに比べてより栄養品質が改善されていた。特に、製品ラインナップが狭い製品はより広いラインナップの製品よりも栄養品質が改善されていた。スナックなど不健康なカテゴリの製品ではより顕著に栄養品質が改善されていたという。
全体としてFOPを採用した製品の栄養品質の向上が認められた。
「栄養情報がパッケージ前面に明確に表示されていると消費者は購入に際してそれを参照する可能性が高い。それが競争力のあるブランドの競争を引き起こし、自社製品の栄養品質の改善につながるのだろう」と研究者はコメントしている。
出典は『マーケティング雑誌』。 (論文要旨)
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