2020.10.12
, EurekAlert より:
授乳期間中に母親が糖類の多い食事を取ると、乳児の認知発達に影響が及ぶかもしれない、という米国ロサンゼルス小児病院からの研究報告。
研究チームは、88名の母親を対象に授乳の最初の月に加糖飲料やジュースを毎日どれくらい摂取したかを報告してもらった。その後、子供が2歳になったときの発達の度合いを、Bayley-III小児発達スケールを用いて評価した。
解析の結果、母親の加糖飲料およびジュースの摂取量が多いほど、子供の認知発達のスコアが低下する傾向のあることが明らかになったという。
研究チームは、摂取した糖類は母乳を通じて子供に達し、それが脳の発達に影響を及ぼしたためではないかと推察している。
「母乳育児には非常に多くのメリットがある。けれども、母乳は、私たちが思っていた以上に、母親が何を食べたり飲んだりするかに影響されることがわかった」と主任研究者のマイケル・ゴラン博士は語っている。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
|