2020.10.8
, EurekAlert より:
ビタミンEが欠乏したゼブラフィッシュからできた胚の脳と神経系の器質的な異常が見つかった、という米国オレゴン州立大学からの研究報告。
ゼブラフィッシュは、受精卵から5日で成魚になる小さな淡水魚である。脊椎動物の発達と遺伝学の研究に良く使われている。
ビタミンEは1922年に発見されたビタミンであり、ラットの受精卵が生きて出生するのに不可欠であることからビタミンであると特定されたという。
胚は、脳の原基と神経管が早期に現れ、神経系を形成する。今回研究チームは、ビタミンEが欠損すると、ゼブラフィッシュの胚は、神経管欠損と脳欠損を起こすことを示した。
「これはまったく驚くべきことである。充分なビタミンEがないと、脳波完全に物理的に変形するのである」と研究者はコメントしている。
出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)
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