2020.10.2
, EurekAlert より:
カナダではハロウィンとイースターにアナフィラキシーの症例数のスパイク現象がみられるようだ、というカナダ・マギル大学からの研究報告。
研究チームは、2011年から2020年の間に、カナダの4つの週で小児救急診療を受診した1,390人の患者を調査した。患者の平均年齢は5.4歳で62%が男子だった。
解析の結果、ピーナッツが起こすアナフィラキシー(アレルギーによる激烈な反応)のハロウィン中の1日症例数が、平均値の85%増しであり、イースター中の症例数は60%増しであることを発見したという。
未知のナッツによるアナフィラキシーについては、ハロウィンとイースターの期間中は1年の他の期間と比べて70%増加した。クリスマスや中国の旧正月などの時期には増加はみられなかったという。
「ハロウィンやイースターでは、アレルギーを知らない人々からお菓子や食事を子供たちが受け取る可能性が高いためだろう。クリスマスのその傾向がみられないのは、クリスマスが子供のアレルギーを良く認識している親しい家族や友人だけの親密なお祝いであるためだ」と研究者はコメントしている。
出典は『カナダ医師会雑誌』。 (論文要旨)
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