2020.9.30
, EurekAlert より:
1日2杯以上のコーヒーの摂取は、大腸がん患者の生存率を高める可能性があるようだ。米国メイヨ-クリニックなどからの研究報告。カフェイン抜きのコーヒーにも有意な関連性が認められたという。
研究チームは、セツキシマブとベバシズマブの有効性を検証した既に完了した第III相臨床試験『Cancer and Leukemia Group B (Alliance)/SWOG 80405』に参加した1,171名の進行性または転移性大腸がん患者を対象として前向き観察的コホート研究を行った。
データは2005年10月27日から2018年1月18日に収集され、トータル、デカフェ、カフェイン入りの各コーヒー摂取量(1日のカップ数)と生存率の関係が解析された。
対象者の平均年齢は59歳、694人が男性、平均追跡期間は5.4年だった。1,092名が死亡または病気が進行した。
解析の結果、コーヒー摂取量の増加は、がんの進行および死亡を低下させたことが明らかになったという。
「コーヒーの摂取は、進行性または転移性の大腸がん患者の疾患の進行と死亡のリスクの低下と関連している可能性がある。根底にある生物学的メカニズムを解明するために、さらなる研究が必要である」と研究チームは結論付けた。
出典は『JAMA腫瘍学』。 (論文要旨)
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