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[病気]  病院内COVID-19リスク、最も低かったのはICUスタッフ
2020.9.24 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

英国で最大規模の病院グループにおいて、COVID-19流行最盛期における病院スタッフの感染リスクは意外にも集中治療スタッフが最も低かったという。この理由は、N95マスク、医療用ガウンなど個人防護具の着用によるものではないかとのことだ。バーミンガム大学の研究。

<研究のポイント>

・感染リスクが最も高かったのは、清掃員・急性医療スタッフ・BAME(黒人、アジア人、その他の民族的少数派)スタッフだった
・着用したPPE(個人防護具)の種類がカギと思われる
・今冬の2回目のコロナ感染急増や季節性インフルエンザに関連する所見

この研究の対象となったのは、英国で最大規模の病院グループ「ユニバーシティ・ホスピタルズ・バーミンガム・NHSファウンデーション・トラスト」(UHBFT)で、1年あたりの患者数は220万人、従業員数は20,000人以上である。パンデミックの最盛期には、1時間ごとに5人のCOVID-19重症患者の受け入れをしていた。

4月24-25日の24時間で、545人のスタッフを対象とした抗原検査を行ったところ、無症状感染者が2.5%(13人)おり、そのうち38%(5人)はその後発症した。

血液サンプルを提供してくれた516人のうち24%は抗体が陽性であった。なお、また、516人中26%(136人)は、COVID-19と同様の症状が以前にみられたと述べており、彼らは症状の無かったスタッフよりも抗体を持つ可能性が有意に高かった(37% vs 17%)。

スタッフの職務領域別に抗体陽性率を見ると、著しい違いがみられた。清掃員が最も陽性率が高く(34.5%;10人/29人)、ついで急性医療 (33%; 10人/30人)、一般内科 (30%; 30人/99人)などとなった。陽性率が低かったのは集中治療(15%; 9人/61人)、救急医療(13%; 2人/15人)、および一般外科(13%; 3人/23人)であった。

また、民族的格差もみられ、BAME(黒人、アジア人、その他の民族的少数派)スタッフは白人スタッフに比べて陽性率が約2倍となっていた。

著者のリヒター教授は、集中治療スタッフが最もリスクが高いと推定していたというが、結果は意外なものだった。この要因として、集中治療スタッフは個人防護具の着用が義務付けれられているものの、他の領域のスタッフはサージカルマスクが推奨されている程度であることが考えられる、としている。

本研究は観察研究であり、要求された全情報を全参加者が提供したわけではなく、無症状感染者が入院患者の感染リスクになりえるかもわかっていない。ただ、今回のデータは今後のパンデミックの波の追跡などに役立つものであろうとのことだ。

この冬、COVID-19に加え季節性インフルエンザ流行の可能性に備え、医療従事者をどう守るかを考えることが必要だ。

出典は『胸部』。 (論文要旨)      
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