2020.9.15
, EurekAlert より:
野菜を食べること、運動すること、禁煙することなどアクティブな生活習慣の選択によって、慢性腎臓病のリスクは低下するかもしれない、というスウェーデン・カロリンスカ研究所と豪州グリフィス大学の研究報告。
研究チームは、100件以上の先行研究の系統的レビューとメタ分析を実施して、生活習慣の変化が腎臓病リスクに及ぼす影響を調査した。
本研究には16カ国250万人以上の対象者が含まれた。研究者らにとって特に興味深かったのは、腎臓障害を発症するリスクに対する食事、運動、喫煙、飲酒の影響であったという。
「我々は、生活習慣が大きな役割を果たすことを発見し、慢性腎臓病の発症リスクを軽減したい健康な人に伝えられるいくつかの推奨事項を特定した」とグリフィス大学のジェーモン・ケリー博士は語っている。
推奨事項には、より野菜の豊富な食事、より多くのカリウム摂取、より多くの運動、より少ない飲酒、より少ない塩分摂取そして禁煙が含まれた。これらの推奨事項の順守によって慢性腎臓病のりsくは、14-22%低下するという。
「この研究分野ではランダム化介入試験はまだないので、本研究は、腎臓病の一次予防を助ける生活習慣の選択についての最良のエビデンスである」と主任研究者でカロリンスカ研究所のジュアン・ジェサス・カレロ教授はコメントしている。
出典は『米国腎臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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