2020.9.11
, EurekAlert より:
英国政府が推奨する食事法には、健康と環境への利点があるようだ、というロンドン大学衛生熱帯医学大学院とオックスフォード大学による研究報告。
3つの主要な英国データベース(UKバイオバンク、EPICオックスフォード、ミリオンウーマンスタディ)のデータを解析した結果、ガイドラインに記載されている5つ以上の推奨事項を順守した人々は、死亡リスクが推定7%減少したことがわかったという。中でも、果物と野菜の摂取が、単独で推定10%と最大の減少を示すことが明らかになった。
さらに、この調査では、イートウェルガイドの推奨事項に従うことで、気候変動の最大の要因の1つである温室効果ガスの排出量を削減できることが示された。推奨事項のうち5つから9つを遵守した食事は、1日あたりのCO2排出量が1.6 kg少なく、評価された9つの推奨事項のうち最大2つを遵守した食事の1日の平均CO2排出量と比較して30%削減された。
ただし、英国の国民食事・栄養調査のデータでは、9つのガイドラインすべてを遵守した人は0.1%未満だった。大半の人(44%)が推奨事項の3つまたは4つに従っていたが、食物繊維と油性魚の摂取は最も一般的ではないカテゴリーだったという。
出典は『BMJオープン』。 (論文要旨)
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