2020.9.10
, EurekAlert より:
自分の糞便から調製した凍結細菌カプセルを食事と共に摂取すると、体重のリバウンドが制限されるようだ、というイスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学から興味深い研究結果が発表された。
研究チームは、6か月におよぶ3種類のダイエット(健康な食事ガイドライン食、地中海食、緑の地中海食)介入試験で体重を減らしたイスラエル人参加者90名を対象に、糞便を採取して凍結細菌カプセルを調製した。その後、対象者はランダムに2群に分けられ、6か月にわたって、凍結細菌カプセルまたはプラセボカプセルを100個受け取り定期的に摂取した。
その結果、緑の地中海食群でのみ、プラセボ群が減量の50%をリバウンドしたのにたいし、凍結細菌カプセル群はわずか17.1%のリバウンドに留まったという。他のダイエットをした者には効果がみられなかった。
緑の地中海食は、アオウキクサの一種であるMankaiのシェイクや緑茶、クルミなどを含み腸内細菌叢を有意に変化させるのだという。
「本研究は、理想的な腸内細菌叢の保持が、代謝効果を持続させられることを示すヒトにおける初めてのエビデンスである」と研究者はコメントしている。
出典は『胃腸病学』。 (論文要旨)
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