2020.9.7
, EurekAlert より:
パスタ好きに朗報!パスタを食べることは、成人と子どもの両方において、より質の高い食事と、必要な栄養素の摂取に関連しているようだ。米国ニュートリショナルストラテジーズ社からの報告。
さらに、成人男性や子どもでは体重関連指標との関連は認められなかったものの、成人女性では、パスタを食べる人で有益な結果が示された。成人女性のパスタ摂取は、ウエストサイズ、体重、BMIの低下と関連が認められたという。
研究は米国の子ども (2〜18歳) と成人 (19歳以上) を対象とし、パスタの摂取と、2015年食事ガイドラインで定義されている栄養素摂取不足、食事の質との関連を、パスタを食べない人と比較して検討した。パスタの摂取は、小麦粉のみで作られ、卵を含まないすべての国産または輸入の乾燥パスタ・麺類と定義された。
研究者らは、パスタを食べない人と比較して、パスタを食事の一部として食べる人が、いくつかの重要な良い食事パターンと関連していることを明らかにした。
パスタを食べる人は:
- 全般的な食事の質が向上 (米国農務省の健康な食事指数 2010年版による) - 不足しがちな重要な栄養素の摂取量が増加 a. 成人において、葉酸、鉄、マグネシウム、食物繊維 b. 子どもにおいて、葉酸、鉄、マグネシウム、食物繊維、ビタミンE - 以下の摂取量が減少 a. 成人において、飽和脂肪、添加糖 b. 子どもにおいて、飽和脂肪、総脂肪 - 総エネルギー量、ナトリウム摂取量に差は見られなかった - 子ども、成人男性において、体重、ウエストサイズ、BMIとの関連は見られなかった。成人女性 (19〜50歳) において、パスタ摂取は低い体重、ウエストサイズと関連した。
「パスタ料理は野菜や果物、脂肪の少ない肉、魚や豆の優秀な摂取源となるため、パスタは十分な栄養を摂る食生活の重要な構成要素である。」と米国パスタ協会の登録栄養士であるダイアン・ウェランド氏は話す。「パスタを、あなたや家族が好きな栄養・繊維の豊富な食品を加えられて、思い出に残るおいしい食事を作り出すことができるキャンバスだと考えてほしい。この研究結果は、パスタなどの穀類の、健康的な食事を構成するうえでの重要性を裏付けている。パスタを食べる人は、食べない人よりも質の高い食事をしている。」
出典は『栄養学の最前線』。 (論文要旨)
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