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[病気]  減量のための介入が肥満関連がんリスクを下げる?
2020.9.7 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

減量を目的とした集中的な生活習慣介入(ILI)は、肥満で2型糖尿病の成人における肥満関連がんの発症率を低下させるかもしれない、という米国ジョンズホプキンズ大学によるランダム化臨床試験の報告。

先行する観察研究において、肥満が一部のがんのリスク増加と関連していることが示唆されていたが、減量のためのILIが、がんのリスクを低減できるかどうかを評価した臨床試験の報告はなかったという。

研究チームは、Look AHEAD(Action for Diabetes)試験のデータを検討した。減量のために設計されたILIにランダムに割付けられた参加者が、糖尿病支援及び教育(DSE)対照群と比較して、全体的ながん発症率、肥満関連がん発症率、及びがん死亡率を減少させるかどうかを調査した。

がんのアウトカムの分析には、ベースラインでがんの診断を報告しなかった4,859名のデータが用いられた。参加者は、45-76歳、BMIが25以上、HbA1cが11%未満、血圧が160/100 mmHg未満、中性脂肪が600mg/dL未満、最上位の運動試験を完了できる者に限定された。参加者は、2001年8月22日から2004年4月30日の間に、ウェブベースのデータ管理システムによって、ILIまたはDSEにランダムに割付けられた。

ILIは、カロリー摂取量の減少と身体活動量の増加を促進することによって、初期体重の少なくとも7%の減量を達成維持するように設計されていた。

平均11年間の追跡調査期間中に、684名の参加者(ILI332名、DSE352名)ががんと診断された。肥満関連がんの発症率は、ILIとDSEで各々1000人年あたり6.1と7.3であり、ハザード比は0.84だった。総がん発症のハザード比は0.93、非肥満関連がんは1.02、総がん死亡は0.92だった。

研究チームは、本研究のサンプルサイズが、この規模以下の効果サイズを検出するパワーが不足している可能性があると指摘している。

出典は『肥満学』。 (論文要旨)      
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