2020.8.31
, EurekAlert より:
母乳ベースの強化剤は、従来の牛乳ベースのものに比べて、未熟児の重篤な疾患を改善し健康を維持できるようだ、という米国ミズーリ大学コロンビア校からの研究報告。
研究チームは、米国、カナダ、オーストリアで生まれた重篤な低体重の未熟児450名を対象に、伝統的な牛乳ベース強化剤と母乳ベース強化剤の比較検討を行った。
その結果、牛乳ベース強化剤を摂取した未熟児は、壊死性腸炎の発症リスクが3倍高く、未熟児網膜症の発症リスクが2倍高いことがわかったという。
「米国の新生児集中治療室のほぼ半分で、すでに母乳ベースの強化剤が使われている。壊死性腸炎や未熟児網膜症を防ぐことは、長期的な子供の健康に役立つことだろう」と研究者はコメントしている。
出典は『今日の新生児学』。 (論文要旨)
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