2020.8.24
, EurekAlert より:
人は目的を持って歩く時、特に仕事に行く時には、普段よりも速足になるので、より健康的である、という米国オハイオ州立大学からの研究報告。
研究チームは、米国で2016年4月から2017年5月にかけて収集された、2017全国世帯トラベル調査のデータを解析した。
データには、18-64歳の125,885名の自己申告による健康評価が含まれていた。参加者は、異なる目的で何分間歩くか、通勤、ショッピング、遊びに行く、自宅以外からの徒歩旅行などについて回答した。
研究チームは、歩く時間や目的に関係なく、歩くこと自体が人々の自分を健康と感じる度合いを高めていることを発見したという。
また通勤での徒歩(たとえばバス停まで10分歩くなど)が10分増すごとに、他の目的で歩く人と比べて、健康スコアが6%上昇することも発見したという。仕事、ショッピング、遊びに関係ない徒歩は、健康スコアを3%上昇させた。
研究チームはまた、通勤で歩く時に人は別の目的である時に比べてより速く、平均で約2.7マイル/時で歩くことを発見した。それに対して、例えば夕食後の散歩の平均歩行速度は、約2.55マイル/時だった。
人々は、家から歩く場合、他の場所から歩く時に比べて、より長い距離をあることが多いようだ。家から歩く場合の64%が10分以上であるのに対し、他の場所からでは50%に過ぎなかった。
「ジムやレクリエーションセンターに行くことだけが運動の方法ではない。簡単な方法でアクティブな時間を毎日のスケジュールに入れることができる」と研究者はコメントしている。
出典は『乗り物と健康雑誌』。 (論文要旨)
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