2020.8.17
, EurekAlert より:
米国人の高用量ビオチンサプリメントの使用は、15年間で28倍に増加しているようだ、という米国ミネソタ大学などからの研究報告。
食事摂取基準の推奨量30μgの166倍のビオチンサプリメントが販売されており、髪や爪の成長を刺激するなど健康上の利点があると宣伝されているが、米国FDAでは、2017年に高用量ビオチンの使用が臨床検査の正確性を妨げる可能性があるとして警告を発している。
研究チームは、1999年から2016年までの米国人の高用量(1日1mg-5mg)ビオチンの使用率とその年次推移について検討した。米国国民健康・栄養調査(NHANES)の9サイクルの調査データが解析に用いられた。
1日1mg未満のサプリは臨床検査を妨害する可能性が低いため、今回の検討からは除外されている。また、髪や爪の成長のためとして販売されているサプリには、5mg以上を含むものが多いという。
各サイクルの参加者は、4,580名-6,145名だった。1日1mg以上のビオチン使用者の割合は、1999年の0.1%から2015年の2.8%に増加した。5mg以上のビオチン使用者は、2007年以前にはなく、2007年の0.1%から2015年の0.7%に増加した。どちらも、特に女性と高齢者で有意な増加がみられた。
出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)
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