2020.8.14
, EurekAlert より:
たんぱく質、特に植物性たんぱく質を多く摂取することと、さまざまな死因による死亡のリスクが低いことの間には関連がみられるようだ、というイラン・テヘラン医科大学からの研究報告。
研究チームは、成人を対象にしたたんぱく質の摂取とすべての死因による死亡リスクの関連を検討した前向き研究32件を系統的レビューし、うち31件のメタ解析を実施した。
研究は3.5年から32年間の追跡期間中に、715,128人の参加者のうち113,039人の死亡が確認された(心血管系疾患16,429人、がん22,303人など)。
総たんぱく質の摂取量は、全死因による死亡リスクの低下と関連がみられた。植物性たんぱく質の摂取量は、全死因および心血管系疾患による死亡リスクの低下と有意に関連していたが、がん死亡リスクとの関連はみられなかった。
総たんぱく質および動物性たんぱく質の摂取量は、心血管系疾患およびがんによる死亡リスクとの有意な関連はみられなかった。
植物性たんぱく質の摂取と全死因による死亡リスクの間には用量作用的な関連がみられた。植物性タンパク質の摂取量が、カロリーにして総カロリーの3%増えるごとに、全死因による死亡リスクは5%低下した。
出典は『英国医学雑誌(BMJ)』。 (論文要旨)
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