2020.8.7
, EurekAlert より:
シナモン・サプリメントの定期的な摂取によって、前糖尿病患者の血糖制御が改善され、2型糖尿病の進行を遅らせる可能性がある、という米国ジョスリン糖尿病センターからの研究報告。
研究チームは、51名の前糖尿病患者を対象に、シナモン・サプリメントの効果を検証するランダム化臨床試験を実施した。対象者はランダムに2群に分けられ、1群は500mgのシナモン・カプセルを、別の1群はプラセボ・カプセルを1日3回、12週間にわたって摂取した。
その結果、シナモン摂取群においては前糖尿病の特徴である、異常に高い空腹時血糖値が低下し、炭水化物食に対する身体の反応が改善されたという。シナモン・カプセルは特に副作用や有害事象もなく、摂取にまったく問題はないと思われた。
「本研究結果は、シナモンが2型糖尿病の発症リスクを長期わたって低減できるかどうかを検討するための大規模長期試験の根拠を提出するものである」と責任著者のジュリオ・ロメオ医師はコメントしている。
出典は『内分泌学会雑誌』。 (論文要旨)
|