リンクdeダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース お問合わせ プライバシーポリシー リンク・著作権等について
ニュース詳細
[病気]  瞑想は心疾患のリスクを低下させるかも
2020.7.28 , EurekAlert より:   記事の難易度 2
  

米国で行われた全国的健康調査の61,000 人のデータを用いた解析で、瞑想と循環器疾患のリスク低下との関連性が示された。マイケル・E・ドゥベーキー退役軍人省医療センターなどからの研究報告。

これまでの研究で、瞑想は様々な健康効果があることが示唆されている。2017年のアメリカ心臓協会の声明において心疾患リスク低下効果が示唆されているほか、血圧、コレステロール値、禁煙、全般的な心臓の健康維持を助ける可能性を示すデータがある。しかしその関連性を示す決定的な根拠はなかった。そこで、マイケル・E・ドゥベーキー退役軍人省医療センター、ベイラー医科大学、マウントサイナイ医科大学のチャヤクリット・クリッタナウォン医師らは、健康に関する様々な項目を調べた国民調査である全国健康インタビュー調査 (National Health Interview Survey) のデータを用いて瞑想と健康状態の関連性を検討した。

調査対象者61,000人のうちおよそ10%にあたる6,000人がなんらかの方法で瞑想を実施していた。研究者らは、瞑想を行っている人々では行っていない人に比べて高コレステロール血症、高血圧、糖尿病、脳卒中、冠動脈疾患の罹患率が低いことを明らかにした。このうち、最も差が大きかったのは冠動脈疾患で、瞑想実施者では非実施者の51%の罹患率であった。このほか、高コレステロール血症 (65%) 、糖尿病 (70%) 、脳卒中 (76%) 、高血圧 (86%) のリスク低下が認められた。瞑想によるリスク低下効果は、年齢、性、喫煙歴、BMIなどの心血管疾患に関連する交絡因子を調整して解析してもなお有意に認められた。

瞑想には様々な種類があり、多くが注意 (attention) と気づき (awareness) に焦点を当てており、身体的、精神的リラクゼーションを高めることが示されている。「瞑想は我々に落ち着き、平和、ストレス緩和の感覚を与え、感情的に良好な状態をもたらすと確信している。」とクリッタナウォン医師は説明する。

瞑想を行うことは、ストレスを緩和し、マインドフルネスを高め、精神的な健康状態を改善することと関連しており、脳の長期的な機能的、解剖学的変化さえもたらす可能性がある。また、瞑想はシンプルで、費用対効果が大きく、リスクが小さい健康法である。

この研究にはいくつかの限界点がある。第一に、この調査は人々が行っている瞑想の種類を調べていない。ある種のタイプの瞑想は、他のタイプに比べて循環器への恩恵がより大きいかもしれない、と研究者らは指摘する。この調査はまた、瞑想を行っている期間や頻度についても聴取していない。長期間、また高頻度で瞑想を行うほど大きな効果が得られる可能性があるものの、この研究ではこの点については検討できていない。

また、研究者らは、瞑想が循環器疾患リスク低下に直接的に影響しているとは断定できない、としている。循環器系の健康状態が良好な人がより瞑想を行う傾向がある、という因果の逆転の可能性もある。

他の生活活動要因もまた、瞑想と循環器の健康との関連を曖昧にしている。研究者らは、アルコール摂取や身体活動といった因子を調整すると瞑想と循環器疾患との関連性が薄れることを発見している。

すべての因子を検討した結果、研究者らは、瞑想が「おそらく」循環器疾患のリスク低下と関連していると結論づけている。クリッタナウォン医師は、この結果が瞑想による循環器の健康改善を示唆するものだとしつつも、「退役軍人の健康への有益性を評価するために、臨床試験などより強固なエビデンスを示すさらなる研究を行っていく必要がある」とする。その一方で、この研究は瞑想の潜在的な効果についての新たな根拠を示した、と語っている。

出典は『米国心臓学雑誌』。 (論文要旨)      
 「病気」 カテゴリ 最近の注目トピック
  定期的な飲酒は2型糖尿病患者の高血圧リスクを高める  
  アクティブな生活習慣が慢性腎臓病リスクを低減  
  減量リバウンドを防ぐ自己糞便マイクロバイオーム!?  
  歌はCOVID-19を拡散する?  
  腸内バクテリオファージがマウスのがん治療効果を変化させる  
  ロシアのワクチン候補、抗体反応を確認  
 
翻訳機能ON/OFF選択
ON OFF
自分で探してみよう
最新ニュース(EurekAlert!)
最新文献(PubMed)
最新健康食品文献リスト
関連ページ
国立健康・栄養研究所
健康・栄養フォーラム
健康・体力づくりと
  運動に関するデータベース
栄養調査情報のひろば
「健康食品」の
  安全性・有効性情報