2020.7.21
, EurekAlert より:
ウエイトリフティングは、最初の数週間は筋肉ではなく神経系を主として強化するようだ、という英国ニューカッスル大学からの研究報告。
研究チームは、2匹の雌のサルを用いた実験で、片腕を使って加重ハンドルを引くように訓練した。12週間かけて、次第に加重を増加させた。
このトレーニングの過程で、神経シグナル伝達が強化されたことが示唆されたという。
研究チームは、毎日、運動皮質と2つの運動路を刺激し、腕の筋肉に生じる電気的活動を測定した。トレーニング計画の過程で、皮質とRSTの刺激からの電気的応答が増加した。これはシグナル伝達が強化されたことを示唆している。
さらに3か月の筋力トレーニングの後、RSTを刺激すると、トレーニングされた腕に接続された脊髄側でより大きな反応が誘発された。網状脊髄路からの出力は、ウェイトトレーニング中により強力になり、筋力増加の背後にある原動力になっている可能性があるという。
出典は『神経科学雑誌』。 (論文要旨)
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