2020.7.16
, EurekAlert より:
集団主義の考え方を採用する人々は、ソーシャルディスタンスを保ち、衛生慣行を遵守する傾向があり、COVID-19の蔓延を減らすことができるようだ、という英国ケント大学からの研究報告。
個人主義的である人ほど実践する可能性が低くなるのは、部分的にはCOVID-19陰謀論を信じ易い傾向やパンデミックを取り巻く無力感のせいかもしれないという。
本研究は、英国政府および他の世界の指導者が一般市民の間で集団主義を促進することを検討し、陰謀論や他のタイプの誤報の蔓延と戦う必要性を示唆しているという。そうすることで、COVID-19の蔓延を減らすのに役立つ実践への関与のレベルが高まる可能性がある。
研究では、合計724名の参加者が、ソーシャルディスタンスと衛生対策、彼らの個人主義的態度と集団主義的態度の違い、そしてパンデミックを取り巻く無力感、COVID-19陰謀論(たとえばCOVID-19は中国の研究所で作られたものだ)についての信条などに関するオンラインアンケートに回答した。
「集団的エンパワメントに焦点を当てた介入によって、人々がCOVID-19の蔓延を減らすであろうガイドラインを順守する可能性が高まる。集団主義は将来的な公衆衛生上の危機にもポジティブな変化をもたらすだろう。集団主義的な思考法は、陰謀論などの行動に悪影響をもたらすような誤情報の影響も受けにくくするだろう」と筆頭著者のマイキー・ビドルストーン氏はコメントしている。
出典は『英国社会心理学雑誌』。 (論文要旨)
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