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[その他]  COVID-19: メディアの失敗、実害、そして推奨事項
2020.7.14 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

ボストン大学公衆衛生学校(BUSPH)の研究者らと健康研究ジャーナリストが、メディア、政府、企業、大学の広報担当による不完全でミスリードなCOVID-19研究報告に見られる一般的な特徴とどうすれば改善できるかについての概略を示している。

「科学コミュニケーションにとって、COVID-19パンデミックは、この何十年かで最も困難な時である。3つのレースがが並行して行われている。込み入ったCOVID-19に関する疑問に答えること、それを臨床および科学の関係者に伝えること、それをさらに混乱して心配している広範囲の聴衆に伝えることである」とBUSPHのリチャード・サイツ教授とHealthNewsReview.orgの設立出版人のガリー・シュヴィッツァーは書いている。

「急き立てられ、不完全で、バイアスがかかった誤情報の伝達によって意図せずとも有害になれば、どこにも勝者はいなくなる。科学、医療、広報活動、ジャーナリズムにおける信頼は、これらの専門家が出会う交差点で危うさを増す。」

例えば、レムデシベル、デキサメタゾン、ヒドロキシクロロキンという3つの薬物がCOVID-19の治療に有効だと宣伝されているが、そこにはエビデンスの限界についての説明はない。こうした性急で不完全な告知は、他の成り行きと共に、不足と政府の備蓄、大衆の困惑につながる。

ヒドロキシクロロキンの場合は、「ニュース記事やソーシャルメディアが読者をジェットコースターに乗せ、有効である、有効ではない、有害であると、各々の最新の研究結果に律義に従って代わる代わる報じた。」

著者らは、そうではなくて、より大きな警告とより詳細な説明、特に限界を強調し、使用できる患者集団を指定し、先行研究からのより大きな文脈の中で新しい知見を記述することが必要だとしている。

「それは、飲み込むのが困難な錠剤かもしれない。けれども、一般の読者にはなじみがなくても、複雑性に言及し、検討することが重要である。」と著者らは書いている。

出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)      
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