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[運動]  男性、若年成人はロックダウン中にあまり運動しなかった
2020.7.13 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

女性、高齢者、世帯収入が高い人ほど、WHOの身体活動ガイドラインを満たす可能性が大幅に高かった、という英国アングリアラスキン大学などによる研究報告。3月17日に始まったオンライン調査で911名の英国成人を対象にしたデータから。

調査によると、英国の成人の75%が、社会的離隔規則の導入以来、週当たり中等度の身体活動150分または激しい身体活動75分というWHOの身体活動推奨事項を満たしていた。

これは、COVID-19パンデミック以前に行われた研究よりも高く、以前の研究では、英国の成人人口の58%から66%が身体活動のガイドラインを満たすのが常だった。

今回の調査では、女性、高齢者、および世帯年収が高い人ほど、WHOの身体活動のガイドラインを満たす可能性が大幅に高いことがわかった。これは、パンデミック以前に行われた調査とは反対である。以前は、男性と若年成人がより高いレベルの身体活動を維持していた。

主任研究者のリー・スミス博士は語っている。「身体活動の全体的なレベルは、予想よりも高かった。」

「英国の国民が自由時間の増加を経験し、この時間を身体活動のために使用した可能性がある。さらに、アウトブレイクの初期段階で、家を離れられる数少ない理由の1つが、1時間以内の運動だった。これは、外に出る理由を提供しただけでなく、一部の人々には目標となった可能性がある。」

「通常、身体活動ガイドラインを満たす英国の成人の割合は年齢とともに低下する。したがって、パンデミック後もこのレベルの身体活動を維持するように促すために、高齢者に追加のサポートを提供するべきであろう。」


■当研究所 研究者からのコメント

(ニュースが参照している以下の論文に対するものです)
新型コロナウイルス感染症拡大時に伴う外出禁止期間中の英国成人の身体活動とその関連要因
Smith L et al. Prevalence and correlates of physical activity in a sample of UK adults observing social distancing during the COVID-19 pandemic. BMJ Open Sport & Exercise Medicine. 2020;6:e000850.


本研究は、英国の新型コロナウイルス感染症拡大による外出禁止期間に、英国成人の身体活動をインターネット調査で調べた調査である。一般的に外出禁止期間には身体活動が減るものと予想されている。しかし本調査では、911名の75%がWHOの定める週あたり150分以上の中高強度身体活動の推奨量を満たしており、平常時の58−66%よりも高いという、意外な結果であった。また、男性は女性より、若者は高齢者より、所得の低い人は高い人より、身体活動推奨量を満たさない人の割合が低かった。

新型コロナウイルス感染症拡大時の身体活動に関する調査・研究成果が徐々に公表されつつあるが、そのうちの一つであり、3月以降の調査結果を7月の段階で学術論文として公表した速報性、自粛期間の身体活動関連因子を明らかにした点が本研究の強みである。その一方、本研究の限界として、インターネットを介するバイアス、身体活動調査の妥当性と客観性の不足、平常時に関する調査結果の欠落があることなどから、結果の解釈には十分な注意が必要である。


<国立健康・栄養研究所 身体活動研究部 部長 宮地元彦>

出典は『BMJオープン・スポーツ&エクササイズ医学』。 (論文要旨)      
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