2020.7.9
, EurekAlert より:
がん生存者は、果実、野菜、全粒穀物を実際の摂取量よりもたくさん食べていると見積もる傾向があるようだ、という米国ジョージメイソン大学からの研究報告。
研究チームは、米国国民健康・栄養調査(NHANES)の2005年から2014年の参加者で2,361人のがん生存者と23,114人のがんのない者のデータを比較検討した。
がん生存者の食事の質は過去10年間改善が見られず、またがん生存者の食事は、がんのない者の食事に比べて健康的だったが、健康な食事インデックス(HEI)で評価すると、全般的に貧弱であったという。
食事の質の自己評価と実際の間には関連がみられなかった。
高齢者、収入の高い者、高学歴の者、ヒスパニックは、食事の質を過剰に自己評価する傾向が高かった。これら食事の質を過剰に高く評価する者の実際の食事の質は、食事の質を過小評価する者の実際の食事の質に比べて低い傾向がみられた。
自己評価の食事の質と実際の食事の質との間の相違を減らすことを目的としたテーラーメードの栄養介入とガイダンスは、がん生存率を改善し、人種/民族および社会経済的格差を狭める可能性がある、と研究チームは結論付けた。
出典は『欧州臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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