2020.7.9
, EurekAlert より:
肥満は、15年後までの認知症リスクの上昇に関連がみられるようだ、という英国ユニバーシティカレッジロンドンからの研究報告。
研究チームは、英国加齢縦断研究から50歳以上の英国人集団を代表する6,582名のデータを解析した結果、研究開始時にBMIが30以上だった人は、平均11年の追跡調査期間中に認知症になるリスクが、BMIが18.5-24.9だった人に比べて、31%高いことを発見したという。
特に腹部肥満の女性は、普通体重の女性に比べて、認知症のリスクが39%高まった。年齢、学歴、婚姻状態、喫煙行動、遺伝性素因(APOE ε4遺伝子)、糖尿病と高血圧の既往とは独立しており、男性には見られなかったという。
「認知症は高齢化が進む21世紀の主要な健康問題のひとつである。本研究は、肥満率の上昇が問題を悪化させることを示唆している」と共同研究者のアンドリュー・ステップトゥ教授はコメントしている。
出典は『国際疫学雑誌』。 (論文要旨)
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